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オンラインビジネス

松田康魁

関西学院経済学部 4回生

学生とビジネス。

この組み合わせを皆さんは聞いたことがあるだろうか。今回はオンラインビジネスをしている松田さんにお会いした。

なぜビジネスを始めたのか、これからの目標などをお聞きした。

私達と同じ学生の話は、きっとあなたの心に響くものがあるはずだ。

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―オンラインビジネスとは

 

 オンラインビジネスはいろんな種類がありますが、僕がやっているのはコンテンツビジネスです。コンテンツっていうのは情報商材のことです、簡単に言ったら「本」のようなものです。しかし、本とは大きく違うところがあります。本だったらいろんな方に手に取ってもらわないといけないじゃないですか、だから結構当たり障りのないことを書いて、買ってもらわないといけない。一方で、僕はコアなターゲットにスポットをあてることで、僕の商品を手に取った時に「これは私に向けて書かれたものだ」って思ってもらえるような情報を提供しています。それこそ価値がとても高いと思うんですね。僕の場合テーマは「ダイエット」です。ターゲットは36歳の女性で主婦、今まで何度もダイエットしてきたけど、何度もリバウンドしてる人「これが最後だ」って決心つけて僕のブログを読んでくれている人です。僕のコンテンツ一つあたりの値段は1万4800円です。とても高いですよね。普通の本で考えたら1000円2000円が相場です。でも、僕の販売している物は本当にどんぴしゃな物なので、それほど価値が高いものだと思っています。

 

 ビジネスの簡単な流れとしては、お店となるブログを建てます。そこからリスト取りと言う集客をして、無料サンプル送って、メールアドレスを獲得して、プロモーションかけてからセールスを行う流れです。いってしまえばビジネスの1から10をパソコン一つで網羅しています。また契約後もメールでやりとりしています。「今日の朝何食べましたか?」とかスカイプしてコンサルをする場合もあります。だからオンラインビジネスだけど血の通ったビジネスっていえるかもしれないです。

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―なぜ36歳女性主婦に?

 

 以前、ターゲットを30、40代にしたんですよ。かなり幅広くとったんですね。その際、無料サンプルを作っていたのですが、受け取っても貰えませんでした。そこで、僕はターゲットの設定を間違っていたんだと気付いたんです。コンテンツビジネスは、ブログやメールという文字媒体でお客様に情報全てを伝えるので、営業が難しいんですね。30、40代って広げると言葉遣いにも幅があるし、何が響くか、何に共感するかが変わってきてしまう。だから、ターゲットを絞った方が、その年代の言葉遣いや、趣味嗜好など、より共感を呼ぶコンテンツを作れると思いました。そして、ターゲットをより細かく設定しました。その成果が顕著に表れて、嬉しいことに最近、僕のビジネスは軌道に乗ってきています。

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―学生の内からビジネスをしようと思った理由

 

 シンプルに興味があったからです。それまで僕はずっとダンスしていました。将来は、ダンスしながらでもできる仕事に就こうと考えていました。でも、興味があったビジネスの勉強をし始めたら楽しくなっちゃって。そこで、ベンチャーに一般就職しようと考えました。いろいろなことをしたいと思っていたので、いろんな壁にぶち当たった方が成長するじゃないですか。そして、実際にベンチャーの企業にインターンに行きました。でも、本質的なところが見えませんでした。ベンチャーに勤めたときに本当に自分って成長できるのかな、自分が求めてる成長ってあるのかな、って疑問を感じたんですよね。

 だったら自分で出来る限り挑戦してみようと考えるようになり、昨年の12月頃、自分の考えそのものを職業にされている方に出会いました。そしてその人に教えを乞い、自分でビジネスを始め、今に至ります。

 

 

―オンラインビジネスの魅力

 

 オンラインビジネスの中でも特にコンテンツビジネスに言えることが、コストが少ないところです。コストがかかるとしたら時間だけです。また、普通のビジネスだったら考えられないんですけど、オンラインビジネスは何回もやり直しが効くんです。一回、お客様集めに失敗しても、もう一回ターゲットに戻れるし、もし売れなくても商品を作り直せる。一方で、資本金がいるビジネスって一回頓挫してしまった時、取り返しってつきにくい、できて二回ぐらいじゃないですか。でも、オンラインビジネスは何度も何度もやり直しが効く、それが魅力です。やり直した数が多いほど、何度も何度も壁にぶつかりますが、力はずっとついてくる。だから、次は成功しやすくなる。何度もやり直して、遂に成功した時の喜びはすごいです。オンラインビジネスってやっぱり地味っていえば地味だし、パソコンに向かう時間は長いので。けど、売れると確信になるし、お客様を救うって言う責任感もあるし、本当に楽しいです。

 また、色んなテーマが扱えることも魅力の一つです。僕の場合、将来は株にも挑戦したいと思っています。社会状況がわかるじゃないですか、株をやるだけで。僕自身、株をやったことはありません。僕は情報発信者なので、僕をターゲットにしてお客様に向けて発信する。言ってしまえばインプットとアウトプット繰り返しなので、情報発信するだけで自分の中で情報が体系化されて、価値がどんどん高まっていくんですよね。それは楽しいし、僕もお客様と一緒にいい方向を向いたら、一石二鳥じゃなくて三鳥、にも四鳥にもなる。つまり、自分の知りたいことを知りながらできるんです。

 

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―大学生のイメージ

 僕が生きてきた範囲が狭いのでその中でしか見れないんですけど、やっぱり経験の幅が狭いと感じます。ちょうど僕の周りは就活が始まっていますが、皆につられて今から始めようとかそわそわしてるんです。それでやりたいことが分からない、見つからない、夢がない、何をしたらいいのか分からないとか言う話をよく聞きます。それってやっぱり経験がないからだと思います。何かしたいと思ったらその時に動いた方がいい。

 

 マズローの五大欲求分かりますか?生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求があります。今、親や学校に守られているからこそ、低次元の欲求が満たされています。今の日本で、明日のご飯を心配する人なんて少ないじゃないですか。その低次元の欲求が埋まっているからこそ、何々したい、何々なりたい、友達ともっと遊びたい、とかそういう思いが生まれます。しかし、親の元から離れた時、いろんな現実を見せられて、自分のこうなりたいという目的のために働くのではなく、低次元の欲を満たすために働かないといけなくなる。そうならないために、学生のうちに低次元の欲を満たせるだけの自分の価値を高める、自分で稼げる力もそうです。それが大切なんじゃないかな。そういう人がもっともっと増えたら、社会に飛び出した瞬間から楽しいと思う。

 

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―目標や夢

 目標は、今年中に月120万を安定的に稼げる人になる。資本主義社会なのでみんな価値ある物にしかお金を払わない。社会的に僕が120万の価値があるって認められたら、この目標は達成できると思います。そういう人に今年中になる。同時に違うテーマにも取り組みたいです。あとは実業もしてみたいですね。

 

 夢は格好いい大人になりたい。格好いいって定義は人それぞれだと思うんですけど、僕の中では「影響力のある人」、「責任感のある人」です。僕は、世の中の人が当たり前と思う物を新しく作りたいんです。とても壮大な夢なんですけど、ハード面でもソフト面でもいいので、何か日常の生活の中に「当たり前」を作りたい。アイフォン、ライン、スタバ、マクドであったり、どんな形でもいいから自分が作れたら最高ですね!

 後はエネルギーの選択と集中が大事だと思います。今の内は時間もエネルギー、お金もエネルギー、経験もエネルギー、それらを何に費やすのかっていうのをしっかり取捨選択をしとかないと無駄遣いになってしまうのではないか。そこはもっと見極めが必要です。その方が楽しいし、毎日が充実しますよ。

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